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2004年11月27日 六本木ヒルズアリーナ 17:00開演
 11月27日、六本木ヒルズアリーナで行われた柴田淳ライヴに行って来ました。前々日の渋谷HMVでのインストアイベントを除けば、私が初めて見るしばじゅんの本格的ライヴということでワクワクしないわけはありません。六本木けやき坂通りには、街頭を美しく彩るイルミネーション(17時から点灯)も手伝い、とてもロマンチックな雰囲気の中、ライヴは行われました。当日は、週末の土曜日ということもあって、家族連れやカップルが多く、韓流ブームの火付け役となったペ・ヨンジュン氏の写真展を見にきた中年層などの立ち見客も集まっており、いろんな世代に聴いてもらいたいと語るしばじゅんにとっては、絶好の日であり、絶好の場所でもあったように思います。会場の人数は立ち見客も合わせて総勢2000人近くいたとのこと。また、その日は11月末日とは思えないほど日中はぽかぽか暖かく、コートなど必要なさそうな気候でしたが、ライヴが始まるころには冷たい風がヒューヒュー吹くようになり、とてもコートなしではいられないほどの寒さになりました。

 まず、簡単にチケット入手に至る経緯を簡単に説明します。今回のライブでは、プレミアムシート席と、立見席に分かれており、プレミアムシートチケットは、BARKSの抽選で当選した50組100名、TSUTAYAでニューシングル「ちいさなぼくへ」を購入した200名(六本木TSUTAYA150名様、渋谷HMV50名)の方が先着で入手することができました。私は一応BARKSでも応募しましたが、どうしてもしばじゅんのライヴにいきたかったので抽選に外れることを想定し、六本木TSUTAYAの先着のほうにかけていました。私が、六本木TSUTAYAに着いたときは朝4時頃だったのですが誰も並んでいなかったのでしばらく車の中で休憩し、ちらほら列ができはじめた6時ごろから参列しました。店が開店するころになると、整理番号を10番から順に配布され、偶数順に10、12、14…と渡されていきました。奇数列にはおそらくBARKSの抽選で当選した方、もしくは渋谷TSUTAYAのほうで配布されていたのではないかと思います。とても寒い中、身を震わせながら並んでいたのでチケットをGETした時はほんとに嬉しかったです。


 私の席は整理番号が10番代なので、最前列をGET!! なんの障害もなく集中して見られることができるということで、がんばって並んだ甲斐があったな~としみじみ(笑)。17時になると、司会進行の女性の方がステージに現れ、当日のライヴ概要やグッズ売り場等についての説明をはじめました。説明が終わると、ライヴ会場を照らしていたライトも消え始め、辺りが暗くなってきたところに、ピアノの坂本昌之さんとギターの南明男さんがステージに登場です。最後に、盛大な拍手に迎えられ、全身真っ白な雪のようなふさふさの衣装を身にまとい、しばじゅんの登場~!!

 最初に歌った曲は、3rd アルバムの中から「雪の音」。冬の季節にはぴったりといってもいいBESTな選曲。私が知る限り、「雪の音」をファンの前で披露したのもこれが最初ではないでしょうか。アルバムの中では、ドラムとエレキギターが使われていますが、今回はバンド編成上、ドラムなしのアコースティックギターバージョン。個人的には、「雪の音」のシンプル版を聴いてみたかったのでまたまた違った味を堪能することができてとても満足しています。

 「雪の音」の演奏が終わると、MCに入り、しばじゅんは、とても緊張した趣で六本木会場の観衆に軽い挨拶と自己紹介。その後の曲紹介では、「カップルがたくさんいる中でどうかと思うんですけど…」といったような前振りがあり、2曲目は「片思い」。しばじゅんは、何回か深く深呼吸をする姿も見られ、彼女の心臓の鼓動がドクドクと今にも観客席まで聴こえてきそうで、見ているこちらまでハラハラドキドキさせられました。でも、逆にその緊張感が応援してあげたい心理をかきたてられ、しばじゅんの魅力でもあると思いました(^^ )。余裕を持って安心してみられるライヴに越した事はないのでしょうが、こういう緊張感ありありのライヴも悪くはないな~と思いながら鑑賞していました。

 3曲目はニューシングル「ちいさなぼくへ」を熱唱。前々日のインストアイベントできいた「ちいさなぼくへ」と聴き比べるように聴いていました。やはり、さすがに緊張していたのか、声の伸びや張りが微妙にイマイチかなという印象を受けました。

 4曲目には、「六本木ならこの曲を歌わなきゃ」とお母さんからリクエストを受けた「かなわない」。普段、CDではほとんど聴くことのなかったこの曲。ライヴで聴くと全然違った印象を受け、六本木のロマンチックムードにジャジーな歌声が響き渡っていました。しばじゅんも緊張からか完全にノッテいるような感じではありませんでしたが、フィンガースナップをしながらちょっと踊るように体を揺らして歌っていました。この日、この曲を聴いて好きになった方は結構多いのではないでしょうか。

 5曲目は、彼女の原点とも言える曲「月光浴」。生で初めて聴く月光浴はやっぱり格別でした。あたりもすっかり日は落ち、会場のライトだけで灯りをともしている状態の中、満月を連想させる1本の電球ライトだけが会場に光を灯していました。私の席とステージの合間には水面が用意されており、ゆらゆらとゆらめく水の上に、電球のライトが照射され、人工的な月の世界を作り出していました。偶然なのか狙っていたのかはわかりませんが、ちょうどその日は満月の日。「月光浴」を歌わずに何を歌うといった感じのまさに「月光浴」日和の日でした。

 「月光浴」が終わると、しばじゅんのMCが始まります。「今までは、緊張してしまい、ライヴで歌うことはあまりありませんでしたが、シンガー・ソングライターとしての原点は皆さんに生の声で自分のメッセージを伝えることだと思います」と来年2005年には初の全国ツアーを行うことをファンの前で公表。会場は歓喜の声でどよめいていました。「がんばれ~」「待ってたぞ~」と観客席からも応援メッセージが飛び交い、しばじゅんも感極まっている様子。私もこの時は嬉しさと感動のあまり、うるるときてしまいました…。こういう話を聞いた後での6曲目は私には刺激的過ぎました。「私の大切な曲です」と、「それでも来た道」。坂本さんが奏でるイントロの音が流れてきただけで、私は完全にしばじゅんワールドに引き込まれ、あの時誰かが私に話しかけたとしても目覚めることはなかったでしょう…(笑) 今までも結構ライヴにはたくさん行っている方だとは思うのですが、この日、はじめてライヴで泣けてきました。

 「それでも来た道」が終わると、しばじゅんは退散。けれども、残された会場の観衆は、手拍子をやめようとはしません。かなり長いこと拍手が鳴り響いた後、しばじゅんがステージに戻ってきました!「もう頭の中真っ白になっちゃって…」と嬉しさのあまりか、動転気味。アンコールに応えて、最後はもう一度「ちいさなぼくへ」。会場の皆さん、きっと思ったことでしょう。え!?また「ちいさなぼくへ」!?と。私は思いました。けれど、2度目の「ちいさなぼくへ」は一度目のそれとは全く違いました。なんかこう、ここにきてようやく緊張から解き放たれたかのようなしばじゅんの力強さがそこにはあり、新生柴田淳を目の当たりにしたようなそんな感覚におそわれました。声の伸びや張りは耳に心地よく響き、このままライヴが永遠に続けば良いのにと贅沢なことすら考えたりしていました。風に吹かれて髪をなびかせながら歌う柴田淳はとても綺麗でした。

 大きな拍手に見送られ、ライヴは幕を閉じました。そして、最初にステージにでてきた司会進行の女性が再び登場し、「それでは柴田淳さんにお話を伺ってみましょう」ということで、司会者がしばじゅんに質問をし、それに対してしばじゅんが答えるという形式でミニトークが始まりました。質問内容はいろいろありましたが、私の覚えている限りでは、「クリスマスの予定は?」の質問に対して、控え室を指差しながら「レコーディングです」と言っていました。「1日中、レコーディングをやっているわけじゃないですよね?」と質問に、「1日中ですよ~」。「じゃ~レコーディングがなかったとしたらクリスマスは何をしますか?」というちょっと意地悪な質問に、「家にいます…」と(笑)。「ラヴラヴな曲を書く予定はないんですか?」の質問に「私がもし幸せいっぱいになってしまったら曲が書けなくなるんじゃないかと思うんですよね~(笑)」と。他にも、「未成年」に対してのコメントや、六本木には3回来たことがあるとか、結構長い間話していた気がしますが、私が覚えているのはここまです。トークもちょっと緊張していたのかな。司会の女性の方に、「私の方じゃなくて、みなさんの方を見て話してくださいね」とか言われていました…(笑)。

 トークも終わり、しばじゅんは、ぴょんぴょんと飛び跳ねながら控え室に戻っていきました。司会者はそれをみて「雪兎ちゃんみたいでしたね」と形容。ほんとに雪兎ちゃんみたいにかわいかったです。とりあえず、これで私の初の生じゅんは終わりを迎えたわけですが、何度も足を運んで生の歌声を聴きに行きたいと強く思いました。来年の全国ツアー、必ず行きます。次回のアルバム制作、頑張ってください。影ながら応援しています。
拝啓、柴田淳様☆

そして、長いこと私のライヴレポにお付き合いくださったファンの皆様、どうもありがとうございます。

(※)このライヴレポは私の記憶を手探りに思い出しながら書いています。誤りがある可能性をご了承ください。

◆セットリスト
01 雪の音
02 片想い
03 ちいさなぼくへ
04 かなわない
05 月光浴
06 それでも来た道
07 ちいさなぼくへ [ アンコール ]